組子細工の写真立てです。
ナチュラルな無塗装ですが、規則正しく直線で組み立てられた構成がモダンで都会的な雰囲気を加味しています。
フレームと台座は分離する形式になっていて、組み立てるとややフレームが傾斜した状態になります。通常の写真立てでは、傾斜したフレームを支えるための支柱が、思った以上にスペースを取ることがありますが、この写真立ては背面にほとんどスペースがなくても置くことができます。
フレーム全体の大きさは、はめ込むものより2周りほど大きくなっているのですが、パーツの間に光が抜ける隙間が設けられているため圧迫感はなく軽やか。飾るものの個性を邪魔しません。
木製建具の町として有名な石川県七尾市田鶴浜(たづるはま)。
そちらで制作された組子細工という工芸品。この美しい伝統工芸品をWELLSPRINGで販売する試みです。
組子細工は釘を使わず、木を正確に削り出し、組み合わせることで模様を作っていく日本の伝統工芸。わずか0.1mmでも寸法が狂うとパーツを組み合わせることができなくなる、途方もない正確さと根気のいる細工です。
全国いろいろな場所に組子細工の産地がありますが、田鶴浜では、1650年に寺院建立のため尾張から指物師を招いたのが始まりとされています。
採光や風通しをよくするため、障子や欄間、水屋箪笥…今で言う食器棚に重用されていましたが、和風の建築様式が少なくなっている今、その数を大きく減らしています。
サイズ:W223×D35×H174mm