プロダクトデザイナー成田吉宣によるレザートレー。縫製が欠かせず、どちらかといえば手仕事の香りが魅力のレザークラフトの中で、工業製品のように整ったフォルムは一線を画す存在感です。
この正確な形は、3Dデータを元に削り出された型を使い、プレスマシンでレザーを立体成型することで作られています。成形されたレザーは型崩れを防ぐため、フラットな底部と貼り合わされて完成するのですが、そのため内部は芯材がなく、レザークラフトでは珍しい中空の2層式になっています。
デザイン自体はミニマルですが、本来は有機的なイメージのレザーを工業製品のように正確な形に成形することで、独特の雰囲気が生まれています。
使い勝手も考えられおり、四辺の立ち上がりが滑らかなので、薄いカード、小銭などが取り出しやすくなっています。また、底部の四隅に取り外し可能な滑り止めが付いており、テーブルや棚の上でも滑ることなく安定します。
Mサイズは、ペンホルダーやメガネを置く場所としてちょうどいいサイズ。レザートレイは置くものを傷つけにくいので、傷がつきやすいものも気にせず置くことができます。
Sサイズは、指輪やクリップなど、ごく小さな物を置くのに良いサイズ。
名刺やショップカードをぴったり収まるサイズなので、店舗を運営されている方は、受付カウンターやレジに置いてもステキです。
Rを描くカドは大きさの違うものでも角度が揃っているので、並べても統一感が損なわれません。サイズ違いや、カラー違いを一緒に使っても違和感なくまとまります。
レザーの質感と工業製品のように正確に整ったフォルムをもつレザートレイ。
シンプルだけど、個性的。細部に到るまで手抜かりなしの上質なアイテムです。
サイズ:[M]W210×D90×H18mm [S]W160×D120×H18mm
素材:牛革(植物タンニンレザー)
Design Narita Yoshinobu